豊崎愛生3rdコンサートツアー The key to Lovin'のこと その1

中野サンプラザで行われたツアーファイナルが終わり、およそ1ヶ月。
そして今日は、豊崎さんの新たな第一歩となる“walk on Believer♪”の発売日。
そんな中で今更感ありありですが、5月から2ヶ月間にわたって行われた『LAWSON presents 豊崎愛生3rdコンサートツアー 2016 The key to Lovin'』の感想を書き連ねていきたいと思います。
まずは、ツアーの初日、“The key to Lovin' 〜銀河を散歩中〜”について。



ツアーの始まりは、5月29日。舞浜アンフィシアターでの公演でした。ツアーの初日というだけで、ファンにとって、それは特別なものに違いないのですが、そういったありふれた高揚をさらに昇華させるような試みがこのライブにはありました。

360°コンサート

まずそのひとつが客席の配置のしかたでした。もともと360°コンサートと銘打って宣伝をされていたこともありましたし、それを聞いて調べてみると過去に同様のコンセプトで行われたコンサートも見つかったので、こんな感じかなあという推測はできました。しかし、実際に会場に入り、円形のステージを中心にその周囲を客席がぐるっと取り囲むステージを目の当たりにし、豊崎さんがそのステージに立つことを想像すると、いままでに体験したことのないものが見られると気持ちが昂るのがわかりました。

Mブロックと区分けされたこの客席は、チケットがファンのもとに届いたときから、舞浜アンフィシアターの公式の座席表には存在しない、ということで話題になっていましたが、ステージの真裏(360°コンサートのコンセプトとして、裏という言い方は適切ではないかもしれませんが)、そしてステージと同じ高さに設置されていました。僕自身は昼夜とも参加しましたが、いずれも、いわゆる正面の普通の席でしたので、Mブロックから見えた景色については語るすべを持ちません。しかしながら、豊崎さんのステージでの立ち居振る舞い、表情、言葉、それらすべてから溢れ出る幸福感は、単にツアーが始まったことへの喜びからくるものではないことは明らかでした。

猫森集会

昨年9月に行われ、豊崎さんがゲストとして出演された谷山浩子さん主催の猫森集会も同じコンセプトのコンサートでした。豊崎さんは見る側としても猫森集会に参加されたことがあるそうで、そのときの想いをブログでこう話されています。

時間も空気もお客さまもみぃんな音楽で包みこむ、あたたかいあたたかいコンサートでした

・・・

わたしもいつか

谷山さんのように愛にあふれたコンサートをしてみたいです

そして来てくださったみなさまに

音楽を自由にリラックスして楽しんでいただけるような

時間と空間をプレゼントできるようなひとになりたいです

(引用元:豊崎愛生オフィシャルブログあきまつり 2010年9月19日『猫森集会』

また、豊崎さんは自身が出演された猫森集会の終了後のブログで、自身の夢が叶ったこと、そして、またいつかこんな日が来てほしいという新たな夢ができたことを語っています。豊崎さんはステージに立つときはどんなときも笑顔を絶やさない人ですが、この日の彼女はいつも以上に歌うことを楽しんでいるように感じられました。ステージ狭しとこどものようにはしゃいで動き回る姿がとても印象的で、夢が叶ったことへの喜びをそのまま素直に表現されているようでした。“The key to Lovin'〜銀河を散歩中〜”は、そんな猫森集会を経て、新たに抱いたその夢を今度は自身のライブとして実現させるためのものでもあったのでしょう。

昼公演の会場限定曲が“Magical Circle”だったことからも、豊崎さんの想いがうかがえます。magical circleは、「魔法円」「魔法陣」といった意味を持つ言葉です。この日のそれが意図するものは、ステージに立つ豊崎さんをぐるりと取り囲む一面の緑の光のことでしょう。その緑の光が“魔法の輪”であり、その中心にいる彼女とともにライブをつくりあげるというような、そんな気持ちが込められた選曲だったのではないかな、と想像してしまいます。

music

そして、さらにファンを驚かせたのは、アンコールの1曲目、“music”での演出でした。バンドの演奏がはじまり、豊崎さんが戻ってくるのを今か今かと待ち望む客席でしたが、豊崎さんは思わぬところからその姿を見せてくれました。ステージ後方のMブロックの奥から、ここにいます!と無邪気にファンに呼びかける豊崎さん。ほんの少し手を伸ばせば届いてしまう距離感。それと似たような感覚を僕は以前にも味わっていました。

高垣彩陽3rdコンサートツアー“individual”

豊崎さんのツアーに先んじて、4月から始まった高垣さんの3rdコンサートツアー“individual”。そのコンサートの終盤、アップテンポの曲で熱気の増した会場のなか、14曲目“Brand New Smile”でファンへのサプライズとして、その感覚は訪れました。客席横の扉から現れ、そのまま歌いながら通路を歩いて行く高垣さん。そのまさかの演出にどよめく客席。ツアーの初日の神奈川公演では、幸運なことに、1階席中央通路前の最前列という席だったため、笑顔で手を振りながら歌う高垣さんを、これまでにない距離感で見ることができました。いま目の前で起きている光景を咀嚼しようとしているうちに、あっという間にその時間は過ぎてしまいましたが、夢のような瞬間でした。この演出は高垣さん自身の希望で実現したとのことでしたが、ファンへの信頼あってこそのものでしょう。こういったサプライズを実現してくれたことが嬉しかったと同時に、高垣さんと彼女のファンだからこそできたことなのでなないかと、どこか、羨望のような、嫉妬のような感情を抱いたことを覚えています。

豊崎愛生3rdコンサートツアー2016 The key to Lovin' 〜銀河を散歩中〜

もし高垣さんのときに何かが起きていれば、舞浜でのそれがなくなっていたであろうことは言うまでもありません。“individual”をうけて、ほんのすこし期待をしていたとはいえ、その選択をしてくれたこと、豊崎さんのファンなら大丈夫だと信じてくれたことをとても嬉しく思います。願わくば、向こう側にいたかった、というのはもちろんありますが、ひとつハードルを越えたことで、これからも同じように応援していけば、また必ず次の機会が訪れると信じています。

“The key to Lovin' 〜銀河を散歩中〜”は間違いなく、時間も空気も豊崎さんの生み出すあたたかい音楽で包み込まれた、愛にあふれたライブでした。この日のライブが豊崎さんにとって、ひとつ夢を叶えることができた瞬間になったのであれば、彼女を応援するファンのひとりとして、これ以上ない喜びです。ツアーのはじまりとして、素晴らしいスタートが切れた、期待に胸がふくらむ夢のような1日でした。


なんだか初っ端から、すごく長くなってしまいましたが、とりあえず舞浜編はここまで。

はじめのごあいさつ

はじめまして。ばりあしと申します。

 

スフィアが好きです。

豊崎愛生さん、戸松遥さんが好きです。

高垣彩陽さんも寿美菜子さんも好きです。

ライブやイベントに参加して思ったことなど、書いていきたいと思います。

 

あのときあんなことあったな、とか、こんなふうに感じたな、とか、

あとから振り返ることができるように残しておきたいと思い、ここに至りました。

 

よろしくお願いします。