LAWSON presents 雨宮天ライブ2020 “The Clearest SKY”の感想

1.Defiance 2.Eternal

舐めてたその1&その2。Defianceのイントロのドラムからもうカッコいい。生バンドだああああ!って感情が一気に沸く。Defianceは去年のTrySailのツアー、Eternalも一昨年のThe Only SKYで観ていたけど、過去のどのライブとも比較できない雨宮天の本気が見られると確信できた。生バンドだと特にEternalのバスドラ四つ打ちが腹に気持ちよく響いて、「この手の曲は食傷気味なんだよなぁ」と発売以来そこまでしっかり聴いてこなかった自分の頭をブチ抜かれた気分だった。

3.チョ・イ・ス

みんな大好きぼくも大好きチョ・イ・ス。セトリに置かれる位置に驚き。ここっ!?ってなった。5年前にこの曲を初めて聴いたときから、武道館でソロライブやって、オーラスでこれ歌って、ラスサビで客電がパッて付いて紙吹雪バーっみたいのを思い描いていて。今回のチョ・イ・スはいろいろ違いはあるとはいえ、そこで見られる景色とか胸に抱く感情とかはおおむね近いものがあって、1日目のこの曲の時点で涙がでてきてしまった。大好き。

4.Regeneration

ギターがかっちょいい。Bメロのシャカシャカした感じとか間奏のギュイーンって感じとか。この曲は、サビに向けて徐々に温度が上がってくる雰囲気が好きなのだけど、ライブだと楽器隊がその静と動のギャップをより引き立てていたと思う。

5.irodori

赤のライトがポツポツ付き始めて、次の曲がirodoriだってことを客が徐々に察し始める雰囲気が好き。それまでの白と黒の衣装に赤のアクセサリーをプラスしていたのがお洒落。雨宮さんのライブは、irodoriは赤、他は全部青って徹底されてるのがすごいなぁって思う。

6.Abyss

目力が強い。2日目の座席がセンターステージの真横だったので、終始凝視させていただいた。両手でマイクを握り締めながら、そのマイクに声を叩きつけるように歌う様が印象的。曲の最後でステージに膝を付く演出があったけど、表情を間近で見ているとそれをただの演出と言ってしまうのは無粋というくらいに魂を込めたパフォーマンスだった。

7.月灯り

ここから着席。あのAbyssの直後だったからか、月灯りのピアノの伴奏だけを背に歌う箇所がよりウィスパーな歌声になっていてとてもよかった。特にラストの「いつも強くあろうと」のところ。歌詞と歌声が完全にシンクロしていた。

8.誓い

前半がピアノとボーカルのみ、後半はその他バンドも合流という構成。素晴らしい。これですよ、これが生バンドのパワーですよ。盛り上がる曲が生バンドで力を増すのは当たり前でバラードもより映える魅せ方が可能なわけですよ。

9.メリーゴーランド 10.羽根輪舞

ご本人が書いたという朗読を導入に登場する目隠しをされ手首を拘束された状態で椅子に座らされる雨宮天さん。なかなか的確にツボを突いてくる。かつてこれまで背徳感を抱きながらステージを見るライブがあっただろうか(いやない)。完全になんちゃらソウルの世界観である。2日目のほうが目隠しをしている時間が短かったような気がするのだけど、外す瞬間を見逃してしまったので事故なのか意図的なのかは不明。個人的には1日目のほうが好き。羽根輪舞も同様に椅子に座った状態での歌唱。この曲は小さい箱向きかなと勝手に感じている(バーの片隅で歌う的な)のだけど、幕張メッセイベントホールという大きな箱の中で、ステージ上での動きを極力減らして、見る部分をギュッと凝縮することでこの会場ならではの見せ方だったのかなと思う。

11.VIPER

青のボトルの毒を口に含んで毒蛇雨宮天さん。強い。バンド陣の荒ぶりかたが異常。バンドの各パートとダンサーがそれぞれ一人ずつ一緒にパフォーマンスをする見せ方がとてもかっこよかった。バンドのパフォーマンスの中で羽根輪舞のメロディーも使われていたのだけど、他の曲もあったのだろうか。そして衣装。なぜこの曲のみなんですか。なぜセンターステージに来てくれないのですか。おあずけを食らうオタクは、いつかご褒美をいただけるその瞬間のためにその後もライブ会場に足繁く通い詰めるのであった。

12.火花

昨年夏のリサイタル大阪公演でのみ歌った雨宮さん作詞作曲の歌のフルバージョン。どんな曲だったとか、どんな歌詞だったとか、バカだからあまり思い出せないのだけど、こういう雨宮さんのもっともっと新しいものを見せていこうという姿勢が嬉しい。

13.RAINBOW

キーが高くて辛そうに思うことが、CD音源でもそうだしこれまでのライブでも多かったのだけど、今回はそれがなかった。自分が楽しいに振り切れてたからかもしれないけど、お上手になったなと思います。この曲はすごくMusic Ray'nを感じる曲で、振りコピもみんなで声を合わせて歌うところも、慣れ親しんだ某現場の雰囲気にすごく近い。

14.Lilas

生バンドだとバスドラの四つ打ちが腹に気持ちよく響く(2回目)。何より歌詞がいいですよね。「ただいま」を言う場所がそこにはあるから。「おかえりなさい」と言う場所がここにはあるでしょ? オタク側からしたらもちろんそれなのだけど、雨宮さん側からもそう思ってもらえる場所でありたい。「ハーアーアー」のとこもお互いの感情をぶつけ合うようですごく気持ちいい。

15.PARADOX

可愛い!可愛い!!可愛い!!!
「可愛いって言わせてやるんだから!(可愛い!)」
ラッパの「デッデッ」のとこが可愛い!
イントロやら間奏やらでぴょんぴょん飛び跳ねるの可愛い!
眼鏡クイッの振り付けが可愛い!
全部可愛い!!!

16.Velvet Rays 17.Marvelous Scene (day1) Silent Sword (day2) 18.Breaking the dark (day1) Trust Your Mind (day2)

舐めてたシリーズその3〜その7。このへんの曲をライブで聴いて高まったことがなかったのだけど、ええやんって思いました。生バンドだとバスドラの四つ打ちが腹に気持ちよく響く(3回目)。Breaking the darkの「Breaking the dark 全ての〜」の「Breaking」と「全て」に合わせて跳ぶの楽しそうだなって思って1日目が終わったあと復習していったらセトリ変わって悲しみ(Trust Your Mindは曲自体は好きだったのでよし)。あんまり斜に構えたり頭固くしたりせずに楽しんだもん勝ちだよと1stライブの頃の自分に教えてあげたい(たぶん鼻で笑われる)。

19.VESTIGE

舐めてたシリーズその8にして親玉。バケモンだった。イントロのガガッガガッからもう異質な雰囲気で。「この手の曲は食傷気味なんだよなぁ」と発売以来そこまでしっk(以下略)。頭カラッポにして体動かして、ブレイクに合わせて跳びはねて、クッソ楽しかった。今後も生バンド続けてくれるなら、この曲のためだけにでも行くレベル。

20.Skyreach

ライブの最後の最後に、パーソナルカラーにもかかわらずこれまで温存してきた青のジャケットを羽織る演出がニクい。夢や未来を描いていた歌詞が、時が経つと過去から今に向けて歌っている歌になるのいいですよね。

EN1.GLORIA

雨宮さんの真骨頂は、AbyssとかこのGLORIAみたいな、ミディアムテンポの力強いバラードだったりするんじゃないかと思ったりする。これまたセンターステージで歌ってくれたので凝視させていただき、その目力に圧倒される。

EN2.一番星

楽しい!楽しい!!楽しい!!! ☆の振りコピが楽しい!
終始ぴょんぴょん跳びはね続けるのが楽しい!
「そう!いま!」「ほら!もう!」のコールが楽しい!
「導いてゆけ!」で腕を高く掲げるのが楽しい! 全部楽しい!!!

EN3.Song for

この幕張でのソロライブに対して不安があったことをMCで話してくれていたけど、そんな子が最後に歌う歌が「いいんだよ」ってひたすら応援してくれる歌で、響かないわけがない。ネガティブな面もさらけだしてくれる雨宮さんが僕は好きです。

WEN.ご挨拶

「今日のライブには雨宮天のすべてを詰め込みました。」って言って、ダブルアンコールは歌わないんですよ。素晴らしいですよね。演者側はすべて出し尽くす、オタクはもっともっと雨宮さんの歌声が聴きたいから「もう1回!」のコールをする。最高の関係性じゃないですか。ライブ後更新のブログで、自分の限界を感じていたことを書いてくれていたけど、「もっと聴きたい!」っていう想いを最後にしっかり伝えられたのは本当によかったと思うし、それで「もっと強くなりたい」と雨宮さんが感じてくれていたのならこれ以上ない幸せなことだと思う。幕張メッセイベントホールっていうMusic Ray'nのソロライブ史上最も大きなキャパシティにも、強力な裏開催にも、全く負けていなかったし、雨宮天はもっともっと強くなる。